「ありがとう」「ごめんなさい」は頻出フレーズ?
世界中のどんな言語であろうとも、相手への好意やまごころを表現するために最もベーシックかつ重要なフレーズに「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」が含まれるのではないかと思われます。たとえば、英語のあまり通じない海外の国へ旅したとき、この3フレーズだけでも現地語で言うことができれば、現地の人たちの心象もだいぶ異なり、交流が深まるきっかけになることでしょう。
しかし中国においては、ことに中国での生活が長くなってきた場合には、これがかならずしも当てはまらない場合があります。なぜなら、中国(中国本土)の多くの人々は「ありがとう」と「ごめんなさい」の安売りをあまり好まないからです。「言わないより言ったほうがよい」「言うのはタダだし…」といった日本人の感覚は、ときに相手に不快感を与えることがあります。
「对不起(Duì bu qǐ)=ごめんなさい」の安売りがあまり好まれない理由は、中国が非常にメンツを重んじるお国柄であることと関係します。他人に対して、あるいは公衆の面前で自身の非を認めること、あるいは自身の非を指摘されることは、中国人にとって非常に不快であり、屈辱的な経験となりえます。逆を返せば、「对不起」を軽々しく連発するような人物は、「プライドが足りない」との印象を与えることもあるでしょう。
「谢谢(Xiè xie)=ありがとう」の場合は、さらに注意が必要です。日本には「親しき仲にも礼儀あり」との慣用句があり、どんなに近しい関係になっても常に感謝の言葉を忘れてはならないとの考えがあると思いますが、中国ではこの考えかたを「水臭い」と捉える人が多数派と言えます。現地の人々と親しい関係になったとき、相手の親切や心遣いに対していちいち「谢谢」と口に出していると、相手の人は「この人は他人行儀だ。まだわたしに心を許していない」と誤解するケースがあり、相手に疎遠な感じを与えることになります。
ですから、「对不起」「谢谢」をあまり言わない中国人に腹を立てないでください。彼らが「对不起」と言ったときには、本当に心の底から申し訳ないと思ったときです。彼らが「谢谢」と言わないのは、彼らがあなたを真の友人と考えているからです。
しかし中国においては、ことに中国での生活が長くなってきた場合には、これがかならずしも当てはまらない場合があります。なぜなら、中国(中国本土)の多くの人々は「ありがとう」と「ごめんなさい」の安売りをあまり好まないからです。「言わないより言ったほうがよい」「言うのはタダだし…」といった日本人の感覚は、ときに相手に不快感を与えることがあります。
「对不起(Duì bu qǐ)=ごめんなさい」の安売りがあまり好まれない理由は、中国が非常にメンツを重んじるお国柄であることと関係します。他人に対して、あるいは公衆の面前で自身の非を認めること、あるいは自身の非を指摘されることは、中国人にとって非常に不快であり、屈辱的な経験となりえます。逆を返せば、「对不起」を軽々しく連発するような人物は、「プライドが足りない」との印象を与えることもあるでしょう。
「谢谢(Xiè xie)=ありがとう」の場合は、さらに注意が必要です。日本には「親しき仲にも礼儀あり」との慣用句があり、どんなに近しい関係になっても常に感謝の言葉を忘れてはならないとの考えがあると思いますが、中国ではこの考えかたを「水臭い」と捉える人が多数派と言えます。現地の人々と親しい関係になったとき、相手の親切や心遣いに対していちいち「谢谢」と口に出していると、相手の人は「この人は他人行儀だ。まだわたしに心を許していない」と誤解するケースがあり、相手に疎遠な感じを与えることになります。
ですから、「对不起」「谢谢」をあまり言わない中国人に腹を立てないでください。彼らが「对不起」と言ったときには、本当に心の底から申し訳ないと思ったときです。彼らが「谢谢」と言わないのは、彼らがあなたを真の友人と考えているからです。
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愛玉■中国語翻訳者、ライター。
重慶大学漢語進修課程で中国語を学ぶ。その後、上海で日本人向けフリーペーパーの編集、美容業界誌の中国語版立ち上げなどに携わる。中国在住経験は4年。現在、中国ニュースの翻訳や中国関連の執筆などを行う。得意分野は中国グルメ、中華芸能。北京語言大学主催のC.TEST(実用中国語レベル認定試験)Aレベル取得。
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