通じる中国語の最優先事項「大きな声で、はっきりと!」
中国語って難しい!
中国語を学んでいる人も、そうでない人も、一般的にそう考える人は多いと思います。実際のところ、日本人にとっては最も学びやすい外国語のひとつのはずなのですが。日本人は漢字の読み書きはできますし、日中で共通した単語もたくさんあります。それなのに、どうしても「難しい!」という先入観が先にたってしまう理由は、何といっても「発音が難しい」という一点に尽きると思います。
日本語の発音は比較的シンプルで平板なので、日本人がふだん、言葉の発音に注意を払うチャンスはあまりないと思います。反して、中国語は細かな発音の言い分けによってはじめて聞き取りが可能になる言語なのでその性質上、正確な発音をないがしろにするわけにはいきません。発音が苦手な多くの日本人にとっては、どうしてもこの点が難関となってしまいます。一生懸命に勉強しても「通じる中国語」がなかなか身につきません。
でも、中国は日本の20倍以上の国土を持つ広大な国で、各地方にはそれぞれの方言があり、その発音は著しく異なります。実は、大多数の中国人にとっても「正確な標準語(=普通話)の発音」を会得するには、それなりの努力が必要になります。もちろん、それぞれのお国訛りとサヨナラできない中国人もたくさんいます。それでも、進学や就職、あるいは出張などで故郷を離れることになれば、お国訛りをひきずりながらなんとか他人と意思疎通を図らねばなりません。これは、発音の苦手な日本人とたいして変わらない状況です。
では、不正確な発音でもコミュニケーションを成立させるには、どんな心がけをしたらよいのでしょうか?それは、「大きな声で、はっきりと」話すことだと思います。たとえ発音が悪くてもいい、自信を持って堂々と話すことです。もちろん、これを実行しても相手に伝わらないことが多々あります。そんな時、多くの中国人は「はぁ?」なんて聞き返してくることと思います。しかし、決して相手の勢いにひるんではいけません。むしろ、「あなたはなぜ、わたしの言っていることが聞き取れないのでしょう?」くらいの心もちで、何度でも言い直しましょう。喉を開いて、張りのある声で、クリアに。こちらが堂々としていれば、相手の人は懸命に聞き取ろうとしてくれるはずです。まずは相手の注意をひきつけ、相手の尊重を勝ち取ることが大事なのです。
もしも、実践的な「通じる」中国語を学びたいと考えるなら、文法の習得よりも、豊富な語彙よりも、そして正確な発音よりも何よりも、まずはじめに「大きな声で、はっきりと」。これさえクリアすれば、中国語会話はもうそんなにこわくなくなるはずです。
中国語を学んでいる人も、そうでない人も、一般的にそう考える人は多いと思います。実際のところ、日本人にとっては最も学びやすい外国語のひとつのはずなのですが。日本人は漢字の読み書きはできますし、日中で共通した単語もたくさんあります。それなのに、どうしても「難しい!」という先入観が先にたってしまう理由は、何といっても「発音が難しい」という一点に尽きると思います。
日本語の発音は比較的シンプルで平板なので、日本人がふだん、言葉の発音に注意を払うチャンスはあまりないと思います。反して、中国語は細かな発音の言い分けによってはじめて聞き取りが可能になる言語なのでその性質上、正確な発音をないがしろにするわけにはいきません。発音が苦手な多くの日本人にとっては、どうしてもこの点が難関となってしまいます。一生懸命に勉強しても「通じる中国語」がなかなか身につきません。
でも、中国は日本の20倍以上の国土を持つ広大な国で、各地方にはそれぞれの方言があり、その発音は著しく異なります。実は、大多数の中国人にとっても「正確な標準語(=普通話)の発音」を会得するには、それなりの努力が必要になります。もちろん、それぞれのお国訛りとサヨナラできない中国人もたくさんいます。それでも、進学や就職、あるいは出張などで故郷を離れることになれば、お国訛りをひきずりながらなんとか他人と意思疎通を図らねばなりません。これは、発音の苦手な日本人とたいして変わらない状況です。
では、不正確な発音でもコミュニケーションを成立させるには、どんな心がけをしたらよいのでしょうか?それは、「大きな声で、はっきりと」話すことだと思います。たとえ発音が悪くてもいい、自信を持って堂々と話すことです。もちろん、これを実行しても相手に伝わらないことが多々あります。そんな時、多くの中国人は「はぁ?」なんて聞き返してくることと思います。しかし、決して相手の勢いにひるんではいけません。むしろ、「あなたはなぜ、わたしの言っていることが聞き取れないのでしょう?」くらいの心もちで、何度でも言い直しましょう。喉を開いて、張りのある声で、クリアに。こちらが堂々としていれば、相手の人は懸命に聞き取ろうとしてくれるはずです。まずは相手の注意をひきつけ、相手の尊重を勝ち取ることが大事なのです。
もしも、実践的な「通じる」中国語を学びたいと考えるなら、文法の習得よりも、豊富な語彙よりも、そして正確な発音よりも何よりも、まずはじめに「大きな声で、はっきりと」。これさえクリアすれば、中国語会話はもうそんなにこわくなくなるはずです。
愛玉先生の中国語ネイティブ化計画(無料中国語講座コラム)一覧
すべての発音が収録されています。我是日本人
- 第1回通じる中国語の最優先事項「大きな声で、はっきりと!」
- 第2回最難関!そり舌音(zhi・chi・shi・ri)の攻略法
- 第3回中国でも感染広がる「新型インフルエンザ」
- 第4回譲りあいをしない中国人に「让一下/どいてください」
- 第5回ニセモノ商品に気をつけろ!
- 第6回日常に定着した基本広東語
- 第7回「ありがとう」「ごめんなさい」は頻出フレーズ?
- 第8回日本オタク文化強し!中国語になった「萌え」
- 第9回続・そり舌音(ri)の攻略法
- 第10回言わないと出てこない「冷えたビールください」
- 第11回「摇头丸」って何?日中芸能界に広がる薬物汚染
- 第12回女性の美をほめる言い回しあれこれ
- 第13回店頭・広告でよく見る「売れ筋」アピールの常用語
- 第14回フルネームで呼び捨て!?中国人の名前の呼び方
- 第15回これにて仕上げ!そり舌音の無理ない攻略法
- 第16回実は日本語がいっぱいの現代中国語、そのわけは?-その1-
- 第17回実は日本語がいっぱいの現代中国語、そのわけは?-その2-
- 第18回「もうすぐだから!」時間の概念を変えよう
- 第19回スマートなごちそうのされかた
- 第20回スキャンダラス事件につけられるタイトル「○○門」
- 第21回歌うような中国語はナチュラルじゃない―その1―
- 第22回歌うような中国語はナチュラルじゃない―その2―
- 第23回「安くして!」だけが能じゃない、効果的な値切り方
- 第24回日本より旺盛?ネット発の社会現象―その1―
- 第25回日本より旺盛?ネット発の社会現象―その2―
- 第26回「わたしはこう思う」自分の意見を述べる
- 第27回中国語の「ムード」を身につけることが上達の近道
- 第28回「スゴイ!」驚きを表現するライブ感たっぷりのスラング
- 第29回性格を表現する言い回しあれこれ―その1―
- 第30回性格を表現する言い回しあれこれ―その2―
- 第31回性格を表現する言い回しあれこれ―その3―
- 第32回中国でも晩婚化が進んでいる
- 第33回気になる人へのアプローチはじめの一歩
- 第34回意外と違う!中国の中国語と台湾の中国語
- 第35回旧正月直前!「新年おめでとう」の挨拶集
- 第36回オフィスワークで必須のパソコン用語―その1―
- 第37回オフィスワークで必須のパソコン用語―その2―
- 第38回お誘いを遠回しに断る
- 第39回旬のニュースに学ぶ裁判用語
- 第40回季節の変わり目、体調不良の時は―その1―
- 第41回季節の変わり目、体調不良の時は―その2―
- 第42回一人っ子政策の申し子「80後(パーリンホウ)」
- 第43回「清明節」国民的行事にも地域差さまざま
- 第44回新居の入居後はトラブルがいっぱい!
- 第45回タクシーを乗りこなす
- 第46回日本語と中国語で意味が違う!似て非なる単語集―その1・初級編―
- 第47回日本語と中国語で意味が違う!似て非なる単語集―その2・上級編―
- 第48回上海万博の前途多難…噴出する盗作問題
- 第49回ビジネスにつかえるメールの定型文―その1―
- 第50回ビジネスにつかえるメールの定型文―その2―
- 第51回言葉を濁す―中国語の婉曲表現―
- 第52回心のこもったお別れの言葉
愛玉■中国語翻訳者、ライター。
重慶大学漢語進修課程で中国語を学ぶ。その後、上海で日本人向けフリーペーパーの編集、美容業界誌の中国語版立ち上げなどに携わる。中国在住経験は4年。現在、中国ニュースの翻訳や中国関連の執筆などを行う。得意分野は中国グルメ、中華芸能。北京語言大学主催のC.TEST(実用中国語レベル認定試験)Aレベル取得。
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