実は日本語がいっぱいの現代中国語、そのわけは?-その2-
前回に引き続き今回も、中国語の表現ではカバーしきれないニュアンスを持つ日本語の単語をご紹介します。
第2回目でご紹介する日本からの外来語は、「中国語に存在しない語感が非常にイマっぽく、“舶来”のニュアンスが濃厚なため」中国語となった語彙です。
「料理(liàolǐ)」という単語は、10年以上前に筆者が中国語を学習していた当時は、「中国語では異なる意味になるので使えません」と念を押されていた単語です。中国語で正しくは「菜肴(càiyáo)」と言いますが、現在では「料理」も一般化しています。とくに和食を指して「日本料理」と使うケースが多いようです。いかにも外国料理というムードが高まるのでしょうか。さらに突っ込めば、「刺身(cìshēn)」という単語も定着しています。もともとは「生鱼片(shēngyúpiàn)」と呼んでいましたが、今では都市部なら中華レストランのメニューにも刺身が登場し、そのまま「刺身」と記載される時代です。
「女优(nǚyōu)」。漢字を見ただけでは「女性の俳優」という意味はうかがい知れないこの単語、中国語では「女演员(nǚyǎnyuán)」と言いますが、日本製のアダルトビデオが広く知られた現在、市民権を得ている単語です。中国には表だってAV女優という職業はありませんから、「女优」と言えば、女優一般というよりもこの方面の女優を連想する向きも多いと思います。
「写真(xiězhēn)」。これはもともと中国語で「照片(zhàopiàn)」に相当するものですが、少々ニュアンスが違うのは、一般的なスナップ写真というよりも、芸能人のグラビアや写真館で撮影するような記念写真の類を指していることが多いです。少々トクベツ感のある写真のことですね。
「超(chāo)」は「非常に、いちじるしく」という意味で、日本と同じく若者がよく使用する言葉です。従ってTPOを選ばず使える表現ではありませんが、程度がはなはだしいことを表現するには、中国語よりもこちらのほうがしっくりくる感じです。
それでは最後にこれらを用いた例文をご紹介します。
第2回目でご紹介する日本からの外来語は、「中国語に存在しない語感が非常にイマっぽく、“舶来”のニュアンスが濃厚なため」中国語となった語彙です。
「料理(liàolǐ)」という単語は、10年以上前に筆者が中国語を学習していた当時は、「中国語では異なる意味になるので使えません」と念を押されていた単語です。中国語で正しくは「菜肴(càiyáo)」と言いますが、現在では「料理」も一般化しています。とくに和食を指して「日本料理」と使うケースが多いようです。いかにも外国料理というムードが高まるのでしょうか。さらに突っ込めば、「刺身(cìshēn)」という単語も定着しています。もともとは「生鱼片(shēngyúpiàn)」と呼んでいましたが、今では都市部なら中華レストランのメニューにも刺身が登場し、そのまま「刺身」と記載される時代です。
「女优(nǚyōu)」。漢字を見ただけでは「女性の俳優」という意味はうかがい知れないこの単語、中国語では「女演员(nǚyǎnyuán)」と言いますが、日本製のアダルトビデオが広く知られた現在、市民権を得ている単語です。中国には表だってAV女優という職業はありませんから、「女优」と言えば、女優一般というよりもこの方面の女優を連想する向きも多いと思います。
「写真(xiězhēn)」。これはもともと中国語で「照片(zhàopiàn)」に相当するものですが、少々ニュアンスが違うのは、一般的なスナップ写真というよりも、芸能人のグラビアや写真館で撮影するような記念写真の類を指していることが多いです。少々トクベツ感のある写真のことですね。
「超(chāo)」は「非常に、いちじるしく」という意味で、日本と同じく若者がよく使用する言葉です。従ってTPOを選ばず使える表現ではありませんが、程度がはなはだしいことを表現するには、中国語よりもこちらのほうがしっくりくる感じです。
それでは最後にこれらを用いた例文をご紹介します。
○○de chǔnǚ xiězhēnjí shàngshì jǐnjǐn yīzhōu, guónèi xiāoshòu lěijì yǐ dá s híwàn cè.
○○のファースト写真集は発売わずか1週間で、国内売上げ累計10万部に達した。※「写真集」は写真という単語を用いる際に最もよく使う語彙かもしれません。日本語ではズバリ、「グラビア写真集」です。「上市」は「市場に上る」、つまり「発売する」ということです。「仅仅」は「わずかに」、「销售、销量」は「売上、販売数」のことです。
○○gōngsī zuìjìn tuīchū de xīnkuǎn shǒujī chāo piàoliang.
○○会社が最近発売した新モデルの携帯電話はメッチャかっこいい!愛玉先生の中国語ネイティブ化計画(無料中国語講座コラム)一覧
すべての発音が収録されています。我是日本人
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愛玉■中国語翻訳者、ライター。
重慶大学漢語進修課程で中国語を学ぶ。その後、上海で日本人向けフリーペーパーの編集、美容業界誌の中国語版立ち上げなどに携わる。中国在住経験は4年。現在、中国ニュースの翻訳や中国関連の執筆などを行う。得意分野は中国グルメ、中華芸能。北京語言大学主催のC.TEST(実用中国語レベル認定試験)Aレベル取得。
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