漢字を理解する日本人が中国語を学習する際に、強みでもあり落とし穴でもあるとも言えるのが、日本語・中国語間に多く存在する共通単語です。実際、同じ単語でも語感や意味の異なるものは思った以上にあるものです。今回も前回に引き続き、こうした「日本人が誤解しやすい」似て非なる単語をご紹介します。
勉强(miǎnqiǎng):無理をする。意に染まぬことを強いられるイメージ。
※日本語の「勉強」は中国語では「
学习(xuéxí)」です。
阶段(jiēduàn):段階。英語では「階段」も「段階」も「step」と言えますから覚えやすいでしょう。
※日本語の「階段」は中国語では「
楼梯(lóutī)」です。
地道(dìdao):本場の、地元の、生粋の。
※日本語の「地道」は中国語では「踏实(tāshi)」です。
迷惑(míhuò): とまどう、困惑する。文字通り、「迷い」「惑う」です。
※日本語の「迷惑」は中国語では「
麻烦(máfan)」です。
严重(yánzhòng):深刻な、重大な。文字通り、事態が厳しく重いことです。
※日本語の「厳重」は中国語では「
严谨 (yánjǐn)」です。
合同(hétong):契約。「契約を結ぶ」は「
签合同(qiān hétong)」です。
※日本語の「合同」は中国語では「
联合 (liánhé)」です。
结构(jiégòu):構造、構成。建築・文章・組織・社会などさまざまな語に使えます。
※日本語の「結構」は中国語では「
还好 (háihǎo)」です。
谨慎(jǐnshèn):慎重な、謹み深い。
※日本語の「謹慎」は中国語では「
禁闭 (jìnbì)」です。
作风(zuòfēng):生活・仕事・思想などにおける態度、ありかた。
※日本語の「作風」は中国語では「
创作风格 (chuàngzuò fēnggé)」です。
小人(xiǎorén):器の小さい人。「小」というのはこのように、見下したニュアンスを持つことがあります。
※日本語の「小人」は中国語では「
矮人 (ǎirén)」です。
では最後に、以上を使った例文をご紹介します。
Bié miǎnqiǎng zìjǐ, yíqiè dōu shùnqízìrán.
無理しないでなりゆきに任せなさい。
※「
勉强自己」は「自分に無理を強いる」という意味です。「
顺其自然」は熟語で、「自然に順ずる」つまり自分の意志とは別に、なりゆきに従うということです。「
别勉强(無理しないで)」は例えば、こちらの誘いに無理をして応じようとする人に対してなど、日常の場面でもよく使います。
Qíshí tā de bìngqíng xiāngdāng yánzhòng, dànshì tā què bǎochí lèguān de xīntài.
実のところ彼の病状は相当に深刻なのだが、彼はそれでも前向きな気持ちを持ち続けている。
※「
其实」は「実は」という意味。「病状が重いにも“かかわらず”、気持ちは前向きである」という逆接を表すのが「却」です。意外性を込めた話者のニュアンスが出ます。「
心态」は「心理状態」です。
Tā jiǎng de cái shì dìdìdaodao de běijīng huà.
彼が話しているのこそが、正真正銘の北京語です。
※「
地地道道」は「地道」を重複した形ですが、これは形容詞を強調する意味あいを持ちます。「彼の話す言葉が生粋の北京語です」というセンテンスに、さらに限定の意味を加えているのが「才(~こそ)」です。「ある条件を満たしているもののみ」という意味を出します。