冬から春にかけての季節の変わり目、中国ではとくに体調不良を起こしやすい季節です。前回に引き続き、今回はよくある症状を説明する表現などをご紹介します。
●呼吸器系の症状
鼻酸(bísuān):鼻がムズムズする。後にも登場する「酸」というのは的確な日本語に訳すのが困難なのですが「はっきりとした痛さ」「はっきりとした痒さ」などには振り分けられないような、曖昧な不快感を指します。だるい・ムズムズする・どんよりする・ギクシャクする・すっきりしない……といったニュアンスです。
鼻塞(bísāi):鼻づまり。「塞」はふさがるという意味です。
鼻涕(bítì):鼻水。前に動詞をつける時は「流(liú)」。「
流鼻涕」で「鼻水が出る」です。
咳嗽 (késou):せき。せきがひどい時は「
厉害(lìhai)」をつけ、「
咳嗽很厉害」「
咳嗽得厉害」となります。
喷嚏(pēntì):くしゃみ。前に動詞をつける時は「打(dǎ)」。「
打喷嚏」で「くしゃみをする」です。
●胃腸系の症状
腹泻(fùxiè):おなかを下す。口語では「
拉肚子(lā dùzi)」と言います。
呕吐(ǒutù):おう吐する。戻す。
恶心(ěxīn):吐き気がする。ムカムカする。「毛嫌いするほど気色悪い、受けつけない」という意味でも使えます。
没胃口(méi wèikǒu):食欲がない。「食欲がある」は「
胃口好(wèikǒu hǎo)」です。
●痛みの症状
头痛(tóutòng):頭痛がする。「
头疼(tóuténg)」とも言います。
胃痛(wèitòng):胃痛がする。「おなかが痛い」は「
肚子痛(dùzi tòng)」です。
喉咙痛(hóulóngtòng):喉が痛い。
肌肉/
关节酸痛(jīròu/guānjiē suāntòng):筋肉や関節がだるい、重い。「
腰酸腿软(yāosuāntuǐruǎn/腰や足がだるい)」という熟語もあります。
全身/
双腿发软(quánshēn/shuāngtuǐ fāruǎn):全身や足腰に力が出ない、脱力感がある。
●発熱の症状
发烧(fāshāo):熱が出る。「熱が下がる」は「
退烧(tuìshāo)」です。
高烧/
低烧(gāoshāo/dīshāo):高熱/微熱。動詞は「发」をつけて「
发高烧/
低烧」です。
发冷/
恶寒(fālěng/èhán):悪寒がする。
●炎症の症状など
喉咙炎(hóulóngyán):咽喉炎。
气管炎(qìguǎnyán):気管炎。
呼吸道感染(hūxīdào gǎnrǎn):気管感染。
肠胃炎(chángwèiyán):胃腸炎。
食物中毒(shíwù zhòngdú):食中毒。食べ物に中る。
では最後に、症状を表現する具体的なフレーズを3つ、ご紹介します。
Liǎngtiān qián tūrán kāishi fāshāo, xiànzài hái méi tuìshāo.
2日前から突然発熱して、まだ下がらないのです。
※「(
现在)
还没」は、「現在に至っても、まだ~ない」という意味でよく使います。例えば「
他还没来(Tā hái méi lái/彼はまだ来ていない)」など。
Bù zhīdao shì shénme yuányīn, zhè jǐtiān quánshēn dōu suāntòng, méi lìqi de.
原因はよくわからないのですが、ここのところ全身がなんとなく痛くて、だるいです。
※「
不知道是什么原因」は「何故だかわからないが」という意味でよく使います。「
这几天」は「この数日」。「全身」のあとの「都」は「すべて」という意味で、この場合は「全身の全ての部分が」ということを表現します。この「都」がなくても意味は通じるはずですが、これを入れないのは中国語としては不自然です。「
没力气」は「力が入らない、元気が出ない」です。
Zuótiān wǎnshang kěnéng chī dào huài dōngxi, dào xiànzài wéizhǐ dùzi lā bùting.
昨日食べたものが悪かったのか、今もひっきりなしにお腹を下しています。
※「
可能」は「おそらく~かもしれない」という副詞です。「
吃到」の「到」は動詞の後について「~するに至る」「~する結果になる」という意味を作りますが、この場合は、「
坏东西(腐ったもの)を、腐ったものとは知らずに、たまたま食べるに至ってしまった」というニュアンスです。「
到现在为止」は「今に至るまで」。「到~为止」は英語で言う「untill」という意味でよく使います。「
拉不停」は「動詞+不停」のかたちで「ひっきりなしに~する」という意味を作ります。