日本人の物差しからすると、「中国人は時間にルーズだな」と思うことが多くあります。待ち合わせの時間が適当だったり、あるいは遅刻してきたり、ビジネスの場では納期を守らなかったり……。
しかし、それでいちいちイライラしていると身が持ちません。こうした場合には、「相手を変える」のではなく、「自分が変わる」しかないのは、さまざまな人間関係において共通していることと言えます。
逆に、中国人の時間の観念をいただいてしまいましょう。他人の遅刻に迷惑することもあるでしょうが、逆に言えば、それは自分の遅刻も寛容に許してもらえるということでもあるわけです。「お互いさま」―これは中国人のおおらかさ、フレキシブルさを表す長所でもあると筆者は思います。
時間を守れそうもない時、あるいは時間を確約できそうもない時、中国人はよく「もうすぐだから!」と言います。その「もうすぐ」が一体、どれくらいの時間を指しているのかははっきりしませんし、ケースバイケースです。例えば、日本人が待ち合わせに遅刻するときは「○分くらい遅れます」と伝えるのが常識ですが、中国社会では「もうすぐ」と告げればたいていの場合は大丈夫のようです。
では、以下に便利なフレーズを3つ、ご紹介します。
Yìhuǐr jiù lái!
すぐに行きます!
※「一会儿」は「少しの間、しばらく」という意味です。これが2~3分のことなのか、はたまた1時間なのかは人によって、あるいは場合によって違います。ただ少なくとも、「わたしは行くつもりがあります。それも、できる限り早く!」という意思表示をすることはできます。ただし、時間をはっきり確定できない場合、この「もうすぐ」は便利に使えるのです。
Mǎshàng zuò hǎo.
もうすぐできます。
※「马上」は「ただちに、すぐに」という意味で、前出の「
一会儿」よりも差し迫ったニュアンスがあります。しかし、実際には形骸化している表現です。「
马上」と言われたからと言って、問題がすぐに解決することを期待しないでください。それでも「马上」と言った本人は、「ただちに」事を済ませようという努力をしていることは間違いありません。何かを強く催促されたら「马上!马上!」と言ってその場をしのぐのも、もめ事を好まない中国人の常とう句です。
Guò liǎng tiān ba.
そのうちね。
※直訳すると「2日後に」となるわけですが、これは「数日の内に」ということを意味しています。英語で言えば「a few」に当たりますが、中国では「2」という数字はあいまいな数字を表現するときによく使います。「
两天」以外にも「
两个小时(liǎng ge xiǎoshí=数時間以内)」「
两分钟(liǎng fēnzhōng=まもなく)」と、使いではいろいろです。「
过两天吧」は、日本人特有の社交辞令「そのうち」「近いうちに」と非常に近い表現です。