近年、日本では多くの有名人が薬物に関わったとしてニュースを騒がせています。つい最近も、有名俳優が合成麻薬のMDMAを使用したとして大きな問題になりました。芸能界の薬物汚染の現状は中国でも同じく非常に深刻なものとなっていて、この1~2年でも多くの歌手やモデル、映画監督などが摘発の対象となりました。
このほどの俳優の事件で取り上げられたMDMAという薬物ですが、中国語圏でもクラブなどを中心とした若者の夜遊びスポットに蔓延していると社会問題になっています。そのような背景から、MDMAは「摇头丸(yáotóuwán)」と呼ばれています。これは激しいクラブミュージックに合わせ、狂ったように頭を振りながら(=摇头)何時間もぶっ続けで踊るMDMAの使用者の様子から名づけられたものです。「丸」というのは錠剤を示しています。
中国語で「麻薬」を広く一般的に「毒品(dúpǐn)」と呼びます。代表的な薬物には可卡因(kěkǎyīn /コカイン)、海洛因(hǎiluòyīn/ヘロイン)、大麻(dàmá)、冰毒(bīngdú/覚せい剤、俗にスピードとも)などがあります。これらを使用することを「吸毒(xīdú)」「嗑药(kèyào)」と言います。そして、常用するようになれば「上瘾(shàngyǐn /病みつきになる)」となります。
薬物関連の語彙には「毒」がつくものが多いので理解しやすいと思います。薬物中毒者は「毒鬼(dúguǐ)」、薬物の売人は「毒贩(dúfàn)」、薬物を断つことは「戒毒(jièdú)」など。
では、最後に関連の例文をご紹介します。
Dúpǐn duì jiànkāng de sǔnhài shì xiāngdāng yánzhòng, érqiě fǎnfù fúshí huì chéngyǐn.
薬物が健康に及ぼすダメージは相当のものだ、さらに繰り返し服用すれば常習化してしまう。
※「薬を服用する」は、中国語では「飲む」ではなく「食べる」というイメージですので、ここでも「服食」という単語が使われています。「
成瘾」は先ほどご紹介した「上瘾」と同じく「癖になる」という意味です。多くの場合は悪癖が身につくといったニュアンスです。
Yáotóuwán zhǔyào zài dítīng、 kǎlāoktīng、 jiǔbā děng gōnggòng yúlè chángsuǒ lǐ shèngxíng, fúyòng zhě dàduō shì qīngshàonián.
MDMAは主にディスコやカラオケ、バーなど公共の娯楽場で流行しており、使用者のほとんどは若者だ。
※「主要(主に)」「大多(大部分は)」、ともによく使う表現です。
Yúlèquān zàicì bào chū le xīdú shìjiàn, zhùmíng gēxīng ×× zài jiā kāi pàiduì shí xīshí wéijìn yàopǐn bèi dāngchǎng zhuāhuò.
芸能界で再び薬物使用事件が発覚、有名歌手の××は自宅で催したパーティで違法薬物を使用したとして現行犯逮捕された。
※「
娱乐圈」は芸能界を指します。「
爆出=爆露出」は、驚くような事実が白日の下にさらされるといったニュアンスでしょうか、芸能ニュースによくある表現です。「
开派对(/パーティを開く)」の派对は英語(party)の音訳語。「
当场(その場で)」は「
当日(その日中に)」「
当众(公衆の面前で)」などとともに役立つ表現です。