日本人は職人気質、中国人は商売人気質…多くの人が感じられていることと思いますが、中国人はほんとうに商才にたけています。そんな商売上手が勢ぞろいする中国で買い物をするとなれば、買い手のほうだって、売り手に対抗する応戦テクニックを身につけなければ損をしかねません。価格交渉は、デパートやスーパー、ブランド店でもない限り、中国で買い物をする際に必須となってくるプロセスですが、日本人は言葉の問題以上に効果的な値切り方に苦戦するものです。ただ闇くもに「安くしてよ!」「○円にしてよ!」と、こちらの要求をゴリ押ししても戦況は平行線をたどる一方……そんな時に、自分も得をしながら相手にも妥協させるキラーフレーズをご紹介します。
Mǎi ○ge suàn ×kuài ba.
○個買うから、×円にして。
※旅のおみやげを買うときなどは必須のフレーズです。商品1個当たりの利益が減っても相手は多く売れたほうがうれしいわけですから、相手の譲歩を引き出せます。「算」というのは「数える、計算する」という意味で、ここでは「×円とする」という意味です。また、中国の通貨は「元(yuán)」ですが、口語では「块」というのが一般的です。
Rúguǒ ×kuài de huà jiù sòng wǒ zhège ba,
×円にするならこれもおまけして。
※こちらの納得いく価格を引き出せない時は、なにか別の商品をおまけにいただく、という方法もあります。「送」は、「贈り物をする」という意味です。商店の店頭でも「
买一送一(mǎiyīsòngyī/1個買えばさらにもう1個おまけ)」という張り紙などを目にします。
Zhèlǐ yǒu xiácī, suàn ×kuài ba
ここに傷がついてるじゃない、×円にして
※自分がほしいと思っている商品のはずなのに、その商品をさんざんけなしてディスカウントへ持ち込む、というのは中国人のよく用いる手段です。「傷」を意味する単語には「
瑕疵」と「伤(shāng)」がありますが、「瑕疵」は物品などの無生物に、「伤」は人や動物、さらに果物などの生物に使用するようです。
Rúguǒ chū nàme duō, huíjiā de chēfèi jiù méi le!
そんなに出したら帰りの交通費がなくなっちゃう!
※「持ち金がありません」と訴えるのもひとつの手段です。ちょっとユーモラスに相手の同情を引き出しましょう。「
出那么多」は、「
出那么多的钱(chū nàme duō de qián/それほどたくさんのお金を出す)」を、「
没了」は、「
没有了(méiyǒu le)」を、どちらも省略したかたちです。